これまで、将来設計のための資産運用に悩める私に、これから投資するならどの分野か、また、「円」だけでなく、外貨を含めた資産の分割で、リスクを分散する選択肢を提案していただきました。

近い未来であるオリンピックに沸く都市圏の不動産のお話や、少子高齢化から考える、対外的にみた円の価値の動向などを伺って、さて、それではどのような資産管理、運用の方法が考えられるのか、今回聞いていきたいと思います。

日本円で外貨を買ったり売ったりしていると、毎回の為替変動のリスクが生じます。そこで、海外で外貨を生み出し、外貨を保有して増やしていくというのも選択肢のひとつでしょう。

海外で事業を起こし、海外法人に稼いでもらうのも手ですが、実際に海外に移住して‥というのもあまり現実的ではありません。

松本 憲幸(富士リアルティ・海外事業部 部長)

年間20回以上の投資セミナーを開催する傍ら、年間20回以上の各種投資セミナーに自らも参加し、不動産を中心に広く投資の情報を収集し、顧客へのフィードバックを行っている。
年に数回、カンボジアに数週間滞在し、現地スタッフの教育、市場動向調査、新規プロジェクトの視察などを行う。不動産歴15年。

日本にいながら、外貨を保有し運用するには、どのような方法があるでしょうか。

松本我が社でオススメしておりますのは、海外に不動産を所有し、運用するという方法です。現地で外貨のまま保有すれば、日本にいながら、外貨を生み出す仕組みを作ることができます。

今は無難に日本の銀行に預けていますが。

松本今の時代は利息で食べていけるような時代ではありません。見極めた投資によって預金を増やせると考えております。

私にとっては途方もないお話のようで、リスクしかないように思えるのですが。

松本そこは本当に重要なところです。想定されるリスクはたくさんあります。たとえば、前回のお話にあったように、為替リスクの問題です。外貨から円に戻すとき、レートによっては損をする可能性があります。

もう1つは、国によっては、国外への送金規制がありますから、自由に持ち出すことはできません。それを頭に入れておいていただいて、前回話したように、クレジットカードやデビットカードで買い物をしていただいて、料金を海外の口座から引き落として回避していただく。また、国内のコンビニATMから引き出せば、持ち出し規制もクリアできます。この方法なら、外貨を買うだけでも良さそうではありますが、実際に増やせる仕組みがなければ、ただの両替のようですね。増やせる仕組みにしておくのが肝です。」

他のリスクはどんなものがありますか?海外のことはわからないので詐欺にあったり‥。」

松本信頼できる業者に任せて頂きたいというところが、私たちもこの業界で特に懸念しているところです。海外不動産は、たくさんの業者が販売を行っており、国内にもたくさん販売業者がいます。

信頼できる業者を見極めるポイントはありますか?」

松本いくつかありますが、1つに、現地にきちんとした拠点を置いているか。この点があげられます。

現地に拠点をおかず、実際に住まれるお客様に紹介するのも、管理業務も、現地の業者に丸投げしている業者が多くいて、私たちも心配しております。

2つ目のポイントとしましては、「宅地建物取引業」の免許を持っていない業者もいるということです。
信じられないような話ですが、実際に存在いたします。実は、不動産の売買に関しては、誰にでも出来るのです。宅建の資格を持っていなくても、法律上問題はありません。

しかし、宅建を持っていないということは、不動産の管理において、全くの素人であるということなのです。不動産は売買だけでなく、管理するノウハウがとても重要です。資産運用という長いお付き合いを考える中で、資格を持っていない業者は敬遠するべきだと考えられます。

  • 日本国内と、現地の両方に拠点をしっかり持っていること
  • 不動産管理において優れたノウハウを持っていること

この2つが特に重要なポイントです。

いい業者を選ぶことに気をつければうまくいきそうな気がしてきました

松本そういう方も、実は、結構危ないです。投資家自体が、業者に全て丸投げしてしまう姿勢では、リスクに対処するのが遅くなります。お金を出す投資家自身が、

  • 自分のお金をどのように使うのか
  • どういったリスクが想定されるのか
  • どうやって対処すれば良いのか

ということを知っておいて、自分で判断できなければ、成功は難しいと思いますよ。

お説教されてしまいましたが、実際、海外に不動産を持つといっても、どこの不動産が良いでしょうか?」

松本選択肢は膨大です。今はカンボジアが一押しです。

カンボジア?

松本投資というのはチャンスです。世界の経済情勢や、タイミングを考えますと、カンボジアが資産運用にオススメです。

今回は、日本にいながら、外貨を運用していくことの可能性として、海外の不動産を所有するということ、またその業者選びのポイントについて伺いました。
国内だけで販売を行っていて、海外に拠点がなく丸投げ状態になっている業者もあること、また、宅建建物取引業の資格の持たない業者が多くいることも学びました。資産運用においてカンボジアがオススメだとお聞きしましたが、なぜなのでしょう?次回を楽しみにしたいと思います。