PPCB銀行は元々は韓国に本社がある銀行で、現在カンボジア国内には21店舗を構え、カンボジア国内で大手銀行の一つです。本店はオフィス街一等地ともいえるモニボン通り沿いのランドマークであるプノンペンタワーに近接しています。

私は本店に口座開設に行ってきました。

ジャパンデスク

驚いたのですが、PPCB銀行の二階には日本人専用の「ジャパンデスク」があります。恐らく、日本人専用窓口があるのはカンボジアでは唯一の銀行ではないでしょうか。ジャパンデスクは階段を上るとすぐ目の前にありますので、場所もとても分かりやすいですし、予約も不要です。また日本人スタッフが駐在しており、言葉の障壁が全くない状態で質問や疑問点にも納得がいくまで明確に答えていただけますので不安やストレスを全く感じません。

隣りの窓口では日本人スタッフに日本人が口座開設のご案内をうけていましたが、私は日本語能力試験最上級のN1資格を持つクメール人スタッフに対応して頂きました。先ずは日本の大学で語学を学び日本国内の印刷会社に就職し通算六年ほど日本に住んでいたとの事で、流暢でとても美しい日本語で丁寧に対応して頂きました。

今回私は、口座開設のみでお願いさせて頂きました。
口座開設手続きを途中中断するくらいに色々な質問をしながらも、約40分で口座開設手続きが完了しました。ネットバンクやデビットカードの発行も併せるともう少し時間が掛かるかもしれませんが、通常これらを併せても所要は一時間未満との事です。

口座開設手順

以下に口座開設手順についてレポートさせて頂きます。

口座開設を行うには下記のものを持参して頂く必要があります。
・パスポート
・ビザ(eビザでも結構です。)
・仕事をしているという証明書(名刺はNGですが、カンボジアではなく日本の健康保険証の提示でも大丈夫です。)

また口座開設と同時に「VISAデビットカード、モバイルバンキング、インターネットバンキング」の申込も可能です。以下、留意点を記載します。

・VISAデビットカードは、三カ月以上期限があるビザがないと申込みができません。初年度は無料ですが、二年目以降は維持費として年間5$の費用が掛かります。

カード発行には約一週間かかりますが、必ず本人が窓口に受け取りに行く必要があります。

・モバイルアプリはカンボジアのシムカードがあれば登録可能です。但し、海外送金操作はPINコード入力の関係で基本的にはカンボジア国内に限られますが、日本語にも対応しています。
・インターネットバンキングであれば日本に居ながらも海外送金が可能ですし、パソコンをジャパンデスクに持ち込めば全て設定も行っていただけます。但し預金残高が1万$未満の場合は、手数料が毎月10$掛かります。

(これらのお申込みの際には日本語記載の詳細書類を貰うことができます。)

そして、PPCB銀行でクメール人外国人問わずに好評なのは、何と言っても高金利であることです。米ドル定期預金1年ものの金利は5%で、カンボジア国内で高水準の金利といえます。(但し、定期預金税率が居住者は6%、非居住者は14%掛かります。)
最低預金入金は500$からとなります。

今回PPCB銀行で口座開設をしてみた感想としては、やはり何といっても日本語で安心して何でも相談できることと金利の良さが魅力の銀行であると感じました。
口座開設後も安心して相談できますし、アフターフォローを受ける際に言葉の障壁を全く心配する必要が無い利用のし易さは、日本人にとっては安心感という点においては屈指の銀行ではないかと個人的には感想を抱いております。

以上、PPCB銀行での口座開設レポートでした。ご参考にしていただけますと幸いです。

カンボジア国内の銀行口座開設のレポートはこちら。