カンボジア国内で総資産高2位といわれるカナディア銀行の本店に口座開設に行ってきました。
カンボジア人が会長で100%の株式を保有しているカナディア銀行は、米ドル・リエル共に国内では大変に信頼の厚い銀行で、銀行での口座開設のみならず、系列の証券会社であるカナセキュリティにて株取引をしながらカナディア銀行を利用している日本人が世代を問わず最近は増えてきているとの事です。
ダイヤモンドアイランドやオリンピアシティ、デキャッスルロイヤル等の数々の開発プロジェクトを手掛けた実績があり、日本の銀行ではみずほ銀行と三菱UFJ銀行と提携しています。

本店はプノンペン市内のランドマークの一つ、セントラルマーケットにほど近い場所に位置しています。

カナディアバンクで口座開設

私は昼食を済ませてお昼過ぎに訪れましたが、入口から入ってすぐに呼び出し番号を引くと、殆ど待つことなく、すぐに口座開設窓口にご案内して頂きました。

今回、こういう事態は初めてとのことですが、ネットバンキング用の約5年間使用できるトークン(15$)が完売状態でしたので、口座開設のみの手続きをして参りました。
又、今回は幸運にもカナディア銀行全体で唯一の日本人スタッフの方に対応して頂き、ものの30分で口座開設をして頂くことができました。

雇用証明書は提示不要

窓口で口座開設をしたい旨を告げると、パスポートとVISAの提示を求められます。他行との最も大きな違いでもありますが、カンボジア国内での雇用証明書の提示は不要で、パスポートとVISA(特に期間や種類は問わない)、それに入国スタンプの有無のみの確認だけで外国人も口座開設が可能です。

担当スタッフの方曰く、今後はやはり徐々に口座開設自体が難しくなってくる可能性もある中で、カナディア銀行の特色として「パスポートとVISAの持参だけで足り得る」という気軽さが良いのか、毎日のように日本人の対応をしているとの事でした。

又、その方から名刺もいただきましたので、今後のサポートも勿論、日本語にて対応可能との事でとても心強く感じました。

以下に口座開設の主なメニューをご紹介します。

・口座開設 無料 最低10$は初回に入金の必要があり、解約時に戻してもらう事が可能です。法人口座の開設も可能ですが、その場合には別途定款等、パスポート以外にも提出書類が必要です。

・ネットバンク開設 トークン代として15$(約5年使用可能で海外送金可能)

・VISAデビットカード(初年度は3$、以降年間維持費が9$)

・モバイルアプリ(カンボジア国内では使用できるが国外では使用できない場合有り)

尚、口座開設と銀行カードの受け取りは本人が直接窓口に行くことが必要です。
カードは申込から発行までに約10日間掛かり保管期間は90日間迄となりますので、日本からカンボジアに来てカードをご希望される方は事前にスケジュールをご調整していたくことをお勧めいたします。

利率(年)について 米ドル
・普通預金 0.5%
・定期 1年 4.75%
・定期 2年 5.25%

リエル、バーツで定期を組むことも可能でその場合は米ドルとは利率が異なっています。
定期は最長二年で、以降解約しなければ再び二年と自動で更新されます。(国外住居者は預金税率が14%掛かります。)
又、定期の最低預金額は1000$からとなります。

日本人スタッフがきめ細かく対応してくれる心強さと、カンボジア国内銀行第二位という安心感、また個人的には日本に居ながらもメールで簡単に株式を購入することが出来る手軽さにも魅力を感じた銀行です。
ご参考にしていただけますと幸いです。

カンボジア国内の銀行口座開設方法を以下にまとめています。
https://cambodia.fujic21.com/tag/us-dollar-bank/